ヴァンラーレ八戸との契約満了を受け、12月18日に行われたJPFAトライアウトday2に参加したFWピーダーセン世穏が、実戦形式のテストを終えた心境を語った。2025年2月に右アキレス腱断裂という大ケガを負い、約6カ月のリハビリを余儀なくされた。この日は黄色ビブスで再起を懸けてピッチに立った。
試合後、ピーダーセン世穏は自身の状態について「コンディションが100%じゃない中で、自分の特徴を出すことを意識していたけど、やっぱり普段の試合とは違う部分があって難しかった」と振り返り、復帰途上ならではの難しさを率直に口にした。即席のチームで行われるトライアウトという特殊な環境については、「みんな少なからず緊張していると思ったので、コミュニケーションを取って、できるだけなごんだ雰囲気でやることを意識した」と語り、限られた時間の中でも周囲との関係づくりを重視していたことを明かした。
初対面の選手たちとのプレーについては、「初めましてだからこそ、アドリブで意思疎通できた瞬間があって、普段のチームではない感覚だけど、通じ合えたと感じる場面もあった。それは意外と面白かった」と、トライアウトならではの感触にも前向きな手応えを示した。
この日の試合ではチャンスに絡む場面もあったが、「今日は決め切ることができなかった」と率直な悔しさを口にする。ただ一方で、「チャンスメイクはできたし、決められたなというのが正直な感想。でも、今の状態で出せるパフォーマンスは出し切れたと思う。そこは自分でコントロールできる部分だから、悔いはない」と、自身のプレーを冷静に受け止めていた。
また、プロとして約6年のキャリアを重ねてきたピーダーセンは、自身のプレーが周囲に与える影響についても思いを巡らせた。ファンから寄せられる大きな反響に触れ、「ここまで来ると、自分のためだけのサッカーじゃなくなってくる。プロとして6年ぐらいやっていると、そう感じるようになった」と、自身の立ち位置の変化を口にした。さらに、「応援してくれている人たちのためにも頑張りたいという気持ちがある」と続ける。その言葉からは、サポーターの存在が、いまの彼を前へと進ませる大きな動機になっていることが伝わってくる。
長期離脱を乗り越え、再びプロの舞台でプレーする姿を見せたピーダーセン世穏。「来年はより力になれるように」という思いを胸に、次の一歩をどのチームで踏み出すのか。その動向に注目が集まっている。
text by TLM / SportsPressJP
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