なでしこジャパンは2026年3月10日、AFC女子アジアカップ オーストラリア2026グループC第3節において、オーストラリア・パースのパース・レクタンギュラー・スタジアムでベトナム女子代表と対戦し、4対0で快勝した。すでに決勝トーナメント進出を決めていた日本は、ニルス・ニールセン監督のもと前節から先発メンバーを9人変更して臨んだ。
前半21分、長谷川唯のクロスに反応した植木理子がヘディングシュートをゴール右上へ沈めて先制した。植木にとって今大会4得点目となるゴールで、日本は前半だけで15本近くのシュートを放ちながら1対0で試合を折り返した。
後半は投入された田中美南の起点となるプレーから浜野まいかが追加点を奪うと、長野風花の縦パスを受けた藤野あおばがドリブルから右足を振り抜いて3点目を記録。さらに宮澤ひなたのスルーパスに抜け出した清家貴子がゴールキーパーと1対1の局面を冷静に仕留め、4対0で試合を締めくくった。日本は試合を通じて29本のシュートと10本のコーナーキックを記録した一方、ベトナムのシュートはわずか1本に抑え込んだ。
この結果、日本はグループリーグ全3試合を17得点無失点・勝ち点9の成績で全勝首位通過とした。3月15日に予定される準々決勝ではフィリピンと対戦する。
グループリーグ全3試合、17得点無失点・勝ち点9での首位通過。数字だけを見れば、スターが揃うなでしこジャパンにとって、ある意味当然の結果かも知れない。だが、敗れたベトナムのマイ・ドゥック・チュン監督が語ったように、前戦を暑い環境で戦ったことで相手選手のスタミナが削られ、後半に失速したのも事実だろう。結果の数字には現れない、熱さと過酷な連戦が静かに体力を奪っていく現実が、相手指揮官の言葉に滲む。スタミナ切れのチームを後半に崩したという側面を踏まえれば、圧勝劇をそのままなでしこの強さの証明とするのは早計かも知れない。シービリーブスカップでアメリカを破った強さは印象的だったが、その後の親善試合での引き分けや敗戦が、上振れだったのか、別の要因があったのか、まだ見えてこない。準々決勝以降には強豪が待ち構える。プレスの強度や切り替えの速さにどう対応できるか。新生なでしこの挑戦はこれからだ。
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