小栗大地が3大会目で初の銀メダルを獲得

ミラノ・コルティナ冬季パラリンピックのスノーボード男子バンクドスラローム下肢障害LL1クラスで、小栗大地が自身3大会目にして初となる銀メダルを獲得した。今大会の日本勢として3個目のメダルで、日本の冬季パラリンピック通算100個目という記念すべき節目のメダルとなった。この事実を小栗は全く知らなかったと驚きを見せつつ、広く報じられることでパラスポーツ全体や自身が使用している義足の存在を多くの人に知ってもらう良い機会になればと喜んだ。


メダリスト会見で小栗は冒頭から、今回の結果は自身一人の力ではなくチーム全員で獲得したメダルだという認識を示した。北京大会でチーム全員がメダルを逃した経緯があり、この4年間は必ずメダルを取るという目標をチームで共有して練習を重ねてきた背景を説明した。今回メダルを獲得した後、チームメイトから胴上げされキャプテンとしての働きを称賛されたという。自分がメダルを取った以上に皆が喜んでくれたことの方が嬉しいと、チームへの深い思いを語った。


メダル獲得の実感を問われると、「自身がメダルを獲得するとは想定しておらず、どのように振る舞うべきか分からない不思議な感覚だった」と率直に明かした。銀メダルという結果についても、まだ上を目指す目標があるという意味でこの銀色のメダルが自身らしいと前向きに受け止めた。


家族とのやり取りも印象的だった。2本目を滑り終えてから表彰式までの間に妻へ電話で報告し、喜んでいる様子を確認できたという。就寝中だった子供からは後日、本を買ったという日常と変わらない報告が届いたと目を細めた。帰国後は春休みに入る子供たちと一緒に遊びに行きたいという希望も口にした。


日本チームの体制についても言及した。元木勇希コーチの加入によって細かな技術的な話し合いが可能となり、良好な練習環境が構築されていると評価した。映像スタッフがコース内の4箇所程度で撮影し、選手がゴンドラで移動している間にスマートフォンで即座に映像を確認できる日本独自の分析体制がスタッフへの感謝とともに語られた。


食生活、特に糖質制限に関しては、大会中は甘いものを控えていたがスノーボードクロス終了直後から解禁し、現在は羊羹を食べていると答えて場を和ませた。チーム内に優勝のたびに全員へ食事をごちそうするルール、雰囲気があることについては、自身は優勝する頻度が高く負担が大きいためやめたいと冗談交じりに話しつつ、帰国後には自腹でチームの祝勝会を開く計画を明かした。


今後については4年後のフランス大会で金メダルを獲得し、スノーボードクロスでもメダルを取ることを目標に掲げた。50歳までの現役続行を宣言し、35歳頃からパラスノーボードを始めた遅いスタートだったためフィジカル面は現在も向上を続けていると自信を見せた。障害の有無に関わらずすべての人に勇気や感動を与え、何らかの好影響をもたらす存在になりたいという理念を語り、会見を締めくくった。



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