千葉ジェッツ 「アリーナを埋めるファンの存在が、勝利への武器」

2026年5月3日、千葉ジェッツは LaLa arena TOKYO-BAYで行われたB1リーグ第36節でアルティーリ千葉を96対87で下し、東地区2位を確定。チャンピオンシップクォーターファイナルのホーム開催権を手中に収め、5連勝でレギュラーシーズンを締めくくった。

トレヴァー・グリーソンHCは、アルティーリ千葉をタフでよく訓練されたチームと評した。第3クォーターには相手のオフェンスのペースが上がり苦しめられる場面もあったが、要所で勝ち切ることができたと試合を振り返った。シーズン序盤の10連勝で好スタートを切り、そこから目標としていたホーム開催権を獲得できたことは大きな成果だったと述べた。広島戦での敗戦後、アウェーでオーバータイムの末に勝ち切った試合がターニングポイントとなり、以降は素晴らしいバスケットボールを展開できたと回顧した。1万人のファンの声援が最大の力になるとして、チャンピオンシップに向けてさらに高いレベルで準備を進める意気込みを示した。

この試合でB1史上初となる個人通算3ポイントシュート1300本成功の偉業を達成した富樫勇樹は、この数字を自身のプレイスタイルを表すものとして誇りに思いながらも、あくまで通過点だとの認識を示した。チーム状態については早いペースでプレイする流れが構築できており、選手間のコミュニケーションで試合中に課題を解決できるようになったと手応えを口にした。一方で、チャンピオンシップでは1、2分の気の緩みが敗戦に直結するため、攻守両面でさらに気を引き締める必要があると語った。

また、同日に引退セレモニーが行われたアルティーリ千葉の大塚裕土については、長年チームのために自身の役割を全うしてくれたことへの深い感謝を表した。


田代直希は、一時期チャンピオンシップ出場すら危ぶまれる状況に陥ったことが結果的にチームの危機感を煽り、選手やスタッフ間のコミュニケーションを増やす契機になったと明かした。

原修太や渡邊雄太がトランジションを強く意識するようになったことがチームの好循環を生んだと分析し、自身の役割は昨シーズンと大きく変わらないものの、よりエナジーを出してディフェンスで激しくプレッシャーをかけるという責任感が増したと語った。


ポイントガードとしての出場機会が増えた原修太は、役割が明確になったことでペースを上げ、球離れを早くしてサイドへ展開することを意識したと語った。自身がボールを運ぶことでビッグラインナップの強みである早い展開やミスマッチを突くオフェンスが機能したと手応えを口にし、大舞台でポイントガードを任されることはプレッシャーよりも楽しさが勝ると前向きな姿勢を見せた。

敗れたAC千葉のアンドレ・レマニスHCはB1初挑戦のシーズンを振り返り、序盤は環境やフィジカルへの適応に苦しんだが、試合を重ねるごとに成長できたと総括した。多くの怪我人を抱え、この試合でもトレイ・ポーターがファウルアウトするなど困難な状況が続いたが、選手たちが最後まで戦い抜いた姿勢を称えた。苦しい時期には「初志貫徹」という言葉を胸に戦い続けたと振り返り、大差をつけられても最後まで温かい声援を送り続けたファンへ深い感謝を捧げた。

取材:Junko Sato / SprotsPressJP