第3クォーターの鉄壁守備で逆転 千葉Jがセミファイナル進出

東地区2位の千葉ジェッツと同3位の群馬クレインサンダーズによるクォーターファイナル第3戦は、前半を37対41と千葉がビハインドで折り返したが、第3クォーターに群馬をわずか6得点に封じ込める鉄壁のディフェンスで逆転。終盤はナシール・リトルと渡邊雄太がフリースローを確実に沈めてリードを守り、72対68で千葉が激闘を制してセミファイナル進出を決めた。

千葉ジェッツのトレヴァー・グリーソンHCは、第1戦を落とした後に選手たちが立ち直り、第3戦で勝利したことを誇りに思ったと語った。前半は相手に高確率でシュートを決められたが、ハーフタイムにお互いを信じること、システムを信じることをチームで話し合い、第3クォーターで素晴らしいディフェンスを披露してリードを広げた。ケガ人を抱えながらも情熱的にプレーした群馬に対しては大きな敬意を示した。金近廉については5本の3ポイントシュートを期待していたが4本にとどまったものの、アグレッシブにプレーし、シューターやカッターとして成長する姿は見事だったと評した。富樫勇樹については高いバスケットボールIQを持っており、相手の厳しいマークに遭いながらもチームでボールを動かして彼にオープンなシュートを打たせることができたと述べた。富樫がベンチスタートを受け入れてチームのために尽くしたことが全体に良い影響を与え、DJホグや渡邊雄太、ギャリソン・ブルックスらも自己犠牲の精神で貢献した。チームが変わるきっかけとなったのは広島戦での話し合いであり、それ以降、自分たちのディフェンスとタフネスで勝つ方法を見つけたと振り返った。


群馬クレインサンダーズのカイル・ミリングHCは、ゲームの内容よりも今シーズンのチームについて語った。最後の1分で8点差をつけられながらも最後まで諦めずに逆転のチャンスを作ったことが、このチームの姿そのものだったと述べた。今シーズンはケガなどの不運が続いたが、選手たちはお互いを信じて一丸となって戦い、群馬に関わるすべての人を誇りに思うと話した。審判の判定については誰もがミスをするものであり、それもバスケットボールの一部だと受け止めた。後半は交代の余裕がなく選手たちが疲弊していたが、最後まで戦い抜いた姿を称えた。日本での6シーズンを通じてリーグから多くのことを学び、日本のバスケットボールのレベルやファンベースが急成長しており、輝かしい未来が待っていると感じたと語った。

千葉の金近廉は、ホームコートのアドバンテージを最大限に生かして勝ち切れたことが一番良かったと振り返った。第1戦・第2戦では納得のいくパフォーマンスができず、第3戦では何としてもチームに貢献したいという強い気持ちで臨んだと明かした。前日のパフォーマンスが悪く、心ないメッセージも受け取ったが、シンプルに勝つことだけを考えてプレーし、良い結果を出せたことが次のシリーズにもつながると感じたと語った。負ければ終わりの試合の終盤にコートに立ち続けられたことは自身の成長であり、大きな達成感を得たと話した。

千葉の富樫勇樹は、初戦を落として追い込まれた状態から2勝できたことはチームの成長につながったと感じた。ロースコアの展開でも我慢強く戦えたことが勝利の要因であり、特に第3クォーターのディフェンスが大きかったと振り返った。相手のディフェンスに対して無理に攻めず、チームで作ったタイミングでシュートを打つことができたと述べた。渡邊雄太や金近廉らチームメイトの貢献も大きく、長崎戦でも同じように強気に攻めてほしいと期待を寄せた。終盤に原修太との交代を求めた場面については、点差や状況を判断し、チームにとって最適なディフェンスの選択をしたと説明した。

群馬の辻直人は、相手のディフェンスに対して1対1で孤立してしまう難しさがあり、そこでシュートを決めきれなかったことは実力不足だったと率直に語った。ケガ人が多い中でもシーズンを通して培ってきたポジションレスの戦い方を発揮できたと述べた。キャプテンとして、それぞれの選手が役割を理解して徹底した過程を忘れないでほしいとチームメイトに伝えた。AJエドゥの離脱など困難な状況に直面したシーズンではあったが、今シーズンは優勝できる雰囲気を感じており、引退するまでには必ず優勝したいと強い決意を示した。

取材:Junko Sato / SportsPressJP 



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