FIBA 3x3ウィメンズシリーズ 東京ストップ2026、8月2日に決勝トーナメントが国立代々木競技場第二体育館で行われ、オランダが優勝、三菱電機がチーム初の決勝進出で準優勝、3x3女子日本代表は3位で大会を終えた。ロサンゼルス2028オリンピックの出場権争いにも直結する一戦となり、コート上ではそれぞれのチームが持てる力を出し切った。
前田有香ヘッドコーチ(3x3女子日本代表)
準々決勝のカナダ戦を「初戦のカナダに対して、しっかり自分たちがやってきたことを出し切るところで、カナダ相手にどう勝ち筋を見つけるか。オフェンスもディフェンスも選手がやり続けたから、最後に繋がった」と振り返った。一方、準決勝で敗れたオランダについては「3人制としての駆け引きは、もう少し経験を重ねないといけない。勝つために何が必要なのか、もう一度向き合いたい」と課題を挙げた。接戦となった終盤の攻防では「4人のうち最後は誰が打つというベースは特に決めていない。2対2でチームとしてプレーを作って打ち切るところに自分たちは取り組んでいるので、そこが最後にやり切れた」と選手の判断力を評価した。ワンガード・スリービッグの起用については「サイズはどうであれ、チームとして2ポイントを打っていくところは変わらない。ただ高さのリバウンドが課題だったので、そこの体を張れるところは今シーズンの収穫だった」とした。
高橋未来選手(3x3女子日本代表)
悲願のカナダ戦勝利について「今日勝つのはすごく大きいこと。最後まで粘って、途中で諦めなかったのが良かった」と語った。前日の反省を踏まえたリバウンド強化にも触れ「昨日リバウンドで負けてしまったから、今日は絶対リバウンドで戦おうと試合に入った。途中やられる場面もあったが、最後はしっかりアジャストして取れた」と手応えを口にした。接戦を制した終盤の連携については「試合前にこの展開の時にどうするかという話をすごくした。それが最後、結果的に出て良かった」と準備の成果を強調。カナダには「大会でも練習試合でも勝ったことがなかったが、たくさんやってきたので相手の攻め方や守り方は分かっていた」とし、「リスペクトしすぎず、自分たちがやってきたことをやれば絶対に勝てると試合前にみんなで言っていた」と勝因を語った。
宮下希保選手(3x3女子日本代表)
準決勝のオランダ戦を「自分たちが積み上げてきたものは出せたと思う」としながらも、「オランダは私たち以上に何十倍も積み上げてきた経験のあるチーム。そこに勝ちたかったが、この負けには意味がある」と受け止めた。5人制との違いにも言及し「ダブルリーグはヘルプがいてビッグマンのところを助けられるが、3人制は基本的に1人で守らないといけない。そこを体を張ってできるところを見せられたのではないか」と守備面の手応えを語った。一方で「10分間、ヘッドコーチがやりたいバスケットを遂行できないのは自分たちの課題。カナダに勝ったことで、そこに近づければ勝てると分かったので、もっと追求したい」と世界との距離を冷静に見つめた。
山本雪鈴選手(三菱電機)
準決勝の北京戦は21-19で制した。山本は「高さのミスマッチはあったが、逆に自分たちにはスピードのミスマッチがあった。そこのスピードで勝とうという気持ちがあった」と機動力を軸にした戦術がはまったことを明かした。相手のビッグマンへの積極的な仕掛けについては「元々スカウティングで、ビッグマンに対して自分とフユさんのところを楽しくワンオンワンでやっていいと言われていたので、思い切ってやった」と、指示通りに強みを発揮したことを振り返り、「(3人制でも持ち味を活かせて)すごく楽しい」と充実感を漂わせた。
高橋芙由子選手(三菱電機)
決勝でオランダに16-21で敗れた後は「めっちゃ楽しかったからこそ、より勝ちたかったというのが本当に正直な気持ち」と語り、「ファイナルの舞台に立てたことは本当に貴重な経験。無駄にせず、もっとチームケミストリーを高めていきたい」と前を向いた。接戦での敗因については「あそこで山本に打ってもらいたかった。判断が悪かったと思っている。日本の強みはシュートがうまいところなので、打てる時に打たないといけない」と勝負所での選択を冷静に振り返った。チームの雰囲気については「代表でやっている子たちのプレッシャーはすごくわかる。でも楽しんで競技をするのが一番強いし、代表としてもそうあるべき姿。それが日本の3x3に伝染していったらいい」と話した。
桂葵選手(Neftchi SOCAR)
準々決勝で北京に17-20で敗れた。「結果として負けてしまったのは残念だが、やりたいことは表現できた。決め切るところと、相手のやりたいことを簡単にやらせてしまったのが痛かった」と敗因を分析。上海で行われるファイナルに向けて「もう一度、勝負強さとディフェンスの課題を修正していきたい」とした。日本の3x3市場の盛り上がりについては「マーケットとしての成長は、選手にはコントロールしきれない部分が大きい。自分にできることは、コートでいいバスケットをして、より多くの選手や強い思いを持った選手が『この舞台で勝ちたい』と思ってくれるようなバスケットをすること」と語り、中高生の間で自身の名前が目標として挙がるようになってきた変化についても「そういう流れができているのは本当に嬉しい」と喜びを見せた。
次の戦いの舞台は8月29日・30日の高崎ストップとなる。ベスト4の壁、そして決勝の壁と向き合った東京の3日間を糧に、日本の3x3勢がどこまで成長を見せるか注目される。
Photo by Junko Sato / SportsPressJP
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