MVP本田蕗以が語った、NBA宣言の重み

「言ったからには、それに向かって死ぬ気で突き進むしかない」——BLACK SAMURAI SUMMIT 2026でMVPに輝いた本田蕗以(福岡大学附属大濠高校3年)が、この夏に懸ける覚悟を口にした。


前日の取材では、翌日の目標をMVP獲得と口にしていた。NBA選手である八村塁と同じ体育館で汗を流せたことを幸運だと語り、当たり前のようにシュートを決め切る八村のワークアウトの質に触れ、シュートを絶対に決め切る意識だけは自分にも真似できると意識を新たにしていた。八村が繰り返し口にしていた量より質という考え方にも共感を示し、キャンプ中に開かれた金融セミナーについても、将来プロとして海外に出ることを見据える自分にとってありがたい機会だったと振り返っている。


八村が「虎になる」と語った自己主張の強さについては、自分でも得意な方だと感じているというが、このキャンプではまだ十分に発揮できていないとも感じていた。憧れのNBA選手にはシェイ・ギルジャス=アレクサンダーやポール・ジョージの名を挙げつつ、身近にいる八村については、プレー以上にその意思の強さや持っているものの強さを尊敬していると語る。選ばれることだけで満足せず、常にその先の結果を求めて進み続けてきた八村の姿勢を、自分も見習いたいという。


指導にあたったフィル・ハンディコーチの存在も大きかった。技術面はもちろん、セットプレーに関係しない選手の立ち位置といった細部への意識づけなど、その指導姿勢そのものから多くを学んだと本田は話す。


迎えたスペシャルマッチでは、試合前から自身の武器であるドライブを軸に戦うと決めていたという。狙い通りにその強みを発揮できたと手応えを口にしたが、自己評価は60点から70点にとどまる。ターンオーバーや判断ミスが重なり、味方の空いたスペースを生かしきれなかった場面があったからだという。一方で、味方を生かすパスやリバウンドといった献身的なプレーでも八村から評価の言葉を受けており、自分の課題としていた部分を見せられたことに手応えを感じていた。


会場では、多くの観客を前にNBAを目指すことを公言した。八村が人前で宣言することの意味を語っていたことにも触れながら、本田は自らを追い込む覚悟を語った。


渡米への期待は、バスケットボールの話だけにとどまらない。八村の車を見ることができそうか問われると、見られるかどうかは分からないと笑いながらも、叶うなら見てみたいと素顔をのぞかせた。来たる渡米は初めての経験になる。アジアカップも控える中、チームが苦しい局面では自ら打開する「個」の力を見せたいという。この夏をきっかけに掴んだ自信を、次のステージへとつなげていく。


Photo by Kyoko Hayashi / SportsPressJP 

Reported by: Tomoyuki Nishikawa / SportsPressJP

Courtesy of BLACK SAMURAI SUMMIT 2026

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