「明成らしさを持って頑張ってほしい」——偉大な先輩・八村塁の言葉が今野瑛心に注いだ力

「明成らしさを持って頑張ってほしい」——U18日本代表としてBLACK SAMURAI SUMMIT 2026のベスト5に選ばれた今野瑛心(仙台大学附属明成高校3年)は、初日の記者会見で八村塁からかけられたその言葉を、大きな自信として胸に刻んでいた。

八村もまた明成の出身であり、今野にとってその言葉の重みは特別だった。八村を指導した佐藤久夫氏は今野が中学3年生の時に逝去しており、現在は明成OBの新ヘッドコーチが指導を引き継いでいる。世代を超えて受け継がれてきたその系譜の中で、NBAの舞台に立つ偉大な先輩から自校の伝統を肯定されたことは、今野にとって何よりの励みになったという。今野が語る「明成らしさ」とは、リバウンドやディフェンス、ルーズボールといった泥臭いプレーそのものであり、指導者が変わっても受け継がれてきたその土台は今も変わっていないと胸を張る。


今野は昨年までセンターを務めていたが、今年からスモールフォワードへとコンバートした。長年磨いてきたアウトサイドのシュートが、ようやく結果として実を結び始めているという。ドイツ遠征やU17ワールドカップを共に戦ってきたメンバーが多いこのチームでは、互いの特徴をある程度理解し合えていたことに加え、練習段階から声を掛け合いコミュニケーションを大切にしてきたことが、即席チームならではのミスを減らす助けになった。


この日はコーナーからのシュートが決まりきらない場面もあった。海外の高さのある相手を想定すれば、ワイドオープンとはいかない一本を確実に決め切ることが、この後のアジアカップでの勝利につながるはずだと今野は語る。この試合では3本の3ポイントを沈めたが、確率自体には手応えを持っておらず、アジアカップからウインターカップ、日清食品トップリーグへと続く先を見据え、大舞台でシュートを決め切れるレベルまで引き上げるべく個人練習を積んでいく考えだ。


190cm前後の選手が多く、内側からゴールに迫れる選手が揃うこのチームの中で、今野はコーナーで待ち構える役回りを担ってきた。一方で、自身のドライブも相手から警戒されるレベルまで磨きたいという意欲も口にする。プロやNBAの舞台を見据えれば、この身長ではガード的な役割、いずれは2番(シューティングガード)としてのプレーも求められる。ボールハンドリングとゲームメイクの力を伸ばすことが、次の課題になる。

Photo by Kyoko Hayashi / SportsPressJP

Reported by: Tomoyuki Nishikawa / SportsPressJP

Courtesy of BLACK SAMURAI SUMMIT 2026

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