「今日のフリースローはタイミングもバランスも素晴らしくて、完璧でした。何か秘訣はありますか?」
8月23日の神戸ストークス戦、レバンガ北海道のゲイリー・クラークにそう聞くと、彼はすぐに夏の準備について語り始めた。この日、クラークのフリースローは8本すべて成功。100%だった。ディフェンダーもいない、誰にも邪魔されない得点機会だからこそ、クラークはそれを簡単なものとして片付けない。
「オフシーズンに自分にプレッシャーを与えながら練習をしている。いろんな環境に自分を持っていって、負荷をかけた状態でワークアウトをする」
そして、こう言い切った。
「目をつぶって10本打っても10本入るかなという、それだけの自信は持っている。そういう風に準備をしている」
試合の8本と、夏に積み上げてきた10本連続の自信。この日の 8/8 (100%) は、その積み重ねの結果として現れた数字だった。試合になれば体が自然に反応し、フリースローラインに立つこと自体が楽しみになるという。
「グリーンライト」がくれた自由
この日の影響力は、フリースローだけではなかった。24得点、9リバウンド(すべてディフェンスリバウンド)、3スティール、1ブロック、ターンオーバーはゼロ。3ポイントも8本中4本を成功させ、得失点差の「+19」もチーム最多だった。第2クォーター終盤、同点に追いつく3ポイントシュートを迷わず放った場面について聞くと、クラークは北海道のコーチ陣から与えられている信頼について語った。
「NBAと、NBLでプレーした時以来、初めてヘッドコーチが『自分の自信を持ったシュートは打っていいよ』という風に、グリーンライトをくれている」
シュートチャンスがあれば打つ。そのために、常に準備している。
「場面場面というよりは、常に準備はしている状況」
北海道では、自分の強みが何かをチームが理解してくれているという。セルフィッシュな選手でも、1対1だけで勝負するタイプでもない。それでもシュート力、オフボールの動き、トランジションといった強みを、チームがうまく引き出してくれている。
「毎回同じことをワンパターンでやってくるわけではないので、そのような環境をコーチ陣が作ってくれている」24得点という数字だけでは測れない理由が、そこにある。
個人の数字より、チームのステップ
それでもクラークが試合後まず語ったのは、自分の成績ではなかった。前日の試合から、チームとしてどれだけ改善できたかだった。
「今日の試合は昨日と比較して、非常にチームとして成長できた試合だと思う」
前日は新ロスターでの初戦ということもあり、ターンオーバーが多く、課題が残った。この日はそのターンオーバーをチーム全体で3本に抑え、リバウンドでも前日の課題をすぐに修正した。
「チームとして非常に大きなステップを踏むことができたと思うし、本当にチームのことは誇りに思っている」目をつぶっても10本続けて決められるところまで、夏に自分を追い込んできた結果が、この日の 8/8 だった。グリーンライトは、その準備がある選手に渡される。
Reported by Tomoyuki Nishikawa / SportsPressJP
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