上田綺世「少なくとも僕にはできない」同点弾演出の伊東を称賛


「純也君と目が合ったタイミングでは、ボールを受ける動き出しのボディランゲージじゃなかった。僕がギリギリで変えて、相手の逆をついた形になったけど、それを純也君はしっかり見ていた。そこに仕掛けられる技術とスピード。パスが良かったとしか言いようがない」


9月28日のベネズエラ戦で2ゴールを挙げ、逆転勝利の立役者となった上田綺世は、49分の同点弾をそう振り返った。直前で動きを変えた自分に、伊東純也がクロスを合わせてきたことについて「すごいと思う。少なくとも僕にはできない」と称賛した。


後半開始から出場した上田は、前半の戦いを外から見て、狙いを定めていた。

「前半を見ていて、自陣でビルドアップするスペースが十分にないと思っていた。相手のラインを押し下げて、そこでスペースを作れば、タケや純也君が生きてくると思ったので、その距離感を意識した」


前半に同じ最前線でプレーした後藤啓介についても言及した。体格もプレースタイルも違うとしたうえで、後輩の課題に寄り添う姿勢を見せた。

「啓介は足も長いし、足元の技術もある。ああいうタフでずる賢い相手に対して、自分の体の生かし方を色々な形で試せたら、もっとストレスなくやりたいことができるようになると思う。ワールドカップの前から本人の中で課題になっていると思うし、自分もここ4年ぐらい向き合ってきたところで、今代表で求められる部分。そこは上手に共有していけたらいい」


ただし、深く考えての行動ではないという。「啓介がちょっと悩んでそうだなと思ったから、それを打開するきっかけになったらいいと思っているだけ」と言い切った。


90+6分のPKについては、「もう決めることだけ」と短く答えた。ウルグアイ戦に続き、アディショナルタイムでの勝ち越しで2連勝となったが、手放しでは喜ばなかった。


「結果的には素晴らしいこと。アジアカップも含めてシビアな試合もあるし、90分でしっかり勝ち切るのはすごくポジティブ。ただ、ゲームの中でもっと完成度を高めて、チャンスを多く作ることにもトライしていかないといけない。全部が全部いいわけではない」


Photo by Hiroshige Suzuki / SportsPressJP