1月12日に国立競技場で行われる決勝のカードは、神村学園(鹿児島)対鹿島学園(茨城)という、どちらが勝っても選手権初優勝となる歴史的な一戦となった 。インターハイ王者の神村学園は、尚志(福島)との壮絶なPK戦を制して初の決勝進出を決め、史上6校目となる夏冬連覇に王手をかけている 。対する鹿島学園は、準決勝で流経大柏(千葉)を試合終了間際の劇的なゴールで破り、17年ぶりの4強進出から一気に頂点へと駆け上がろうとしている 。
神村学園は、今大会ここまで6得点を挙げているエースの日高元や、センターフォワードの倉中悠駕、左ウイングの徳村楓大らによる破壊力抜群の3トップが攻撃の核となる 。中盤ではアビスパ福岡への入団が内定している福島和毅が司令塔として君臨し、卓越したテクニックで攻撃のリズムを構築する 。福島は準決勝での自身のプレーを「ここ1年で一番良くなかった」と厳しく自己評価しているが、その高い意識が決勝での何かを予感させる 。
対する鹿島学園は、主将の斉藤空人と中川光星のセンターバックコンビを中心とした堅実な守備ブロックが強み 。準決勝では流経大柏のハイプレスをしのぎ切り、タイのU-17代表経験を持つGKプムラピー・スリブンヤコが最後方でゴールを死守した 。また、昨年3月の練習試合で0-3と完敗していた流経大柏に聖地・国立でリベンジを果たした勢いもあり、チームの成熟度は極めて高い 。攻撃面では、準決勝でヒーローとなったワーズィージェイヴェン勝のような、勝負どころで仕事を果たすタレントが控えている
戦術面では、神村学園がボールを保持して主導権を握る一方で、鹿島学園がいかにアンカーの脇などのスペースを突き、鋭いカウンターを繰り出せるかが鍵となる 。鹿島アントラーズのJ1制覇や水戸ホーリーホックのJ2制覇といった「茨城旋風」の追い風に乗る鹿島学園か、圧倒的な個の力と組織力で2冠を狙う神村学園か 。チケットが完売した国立競技場で、新たな歴史の1ページが刻まれる瞬間が迫っている 。
取材:HiroshigeSuzuki / SprotsPressJP
text by TLM / SportsPressJP
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