4月のBリーグは、1試合の勝敗で順位が大きく変動する、文字通り「薄氷を踏む」ようなチャンピオンシップ(CS)進出争いが続いている。そのし烈な争いの真っ只中にある千葉ジェッツが、4月15日に行われた敵地での川崎ブレイブサンダース戦で63対84の勝利を収め、頂点に向けて価値ある白星を掴み取った。
■ 苦しい立ち上がりと、流れを変えた「2Qの猛攻」
第1クォーターは川崎のエマニュエル・テリーに連続得点を許し、21対19とリードを奪われる苦しい立ち上がりとなった。しかし、今の千葉にはビハインドを跳ね返す確かな力がある。第2クォーターに入ると、ディー・ジェイ・ホグの3ポイントシュートやナシール・リトルの鋭いドライブで着実に得点を重ね、一気に逆転。相手ディフェンスの強度が落ちた隙を逃さず、前半終了時点で32対44と主導権を奪い返した。
■ 200cm超の「威圧感」とファンを熱狂させた総力戦
後半も千葉の勢いは止まらない。この日ファンを熱狂させたのは、スタメンに抜擢された金近廉のエナジー溢れるプレーや、西村文男から二上耀への鮮やかな北陸ホットライン (アリウープパス) だった。ホグが22得点、10リバウンドという圧巻のパフォーマンスでチームを牽引すれば、渡邊雄太も勝負所で3ポイントを沈めて18得点を記録。さらに、原修太をポイントガードに据えた平均身長200センチを超える長身ラインナップは、相手のビッグマンをペイントエリアの外に引き出すなど戦術的にも見事に機能した。最終的には登録選手全員がコートに立つ総力戦で、強敵・川崎を打ち破った。
■ 課題を糧に、目指すは横浜アリーナの頂
21点差の快勝にも、チームに浮ついた空気はない。相手にオフェンスリバウンドを23本も許した点は、トレヴァー・グリーソンHCも反省点として挙げている。渡邊雄太が語ったように、他チームの動向を含め状況は決して楽観視できるものではない。短期決戦となるCSを見据えれば、リバウンドの徹底や試合の締め方など、クリアすべき課題はまだある。だが、それこそがこのチームの「伸び代」でもある。
どのような状況でも揺るがず、目の前の1試合にすべてを懸けて戦い抜く。とどろきアリーナで鳴り響いた勝利の歓喜を胸に、千葉ジェッツはファイナルの舞台である横浜アリーナへと続く残りのシーズンを、一丸となって突き進む。
取材:AtsuhikoNakai / SportsPressJP
Photo by Junko Sato / SportsPressJP
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