4月25日、名古屋ダイヤモンドドルフィンズはホームのIGアリーナで宇都宮ブレックスとのB1リーグ第35節GAME1に臨み、69対87で敗れた。
スコット・エサトンとアラン・ウィリアムズという2枚のビッグマンを欠いた状態でリーグ屈指の強豪と対峙するという、誰もが厳しいと覚悟した一戦だった。それでも名古屋Dは簡単には折れなかった。第1クォーターは先制を許す苦しい立ち上がりとなったが、齋藤拓実の3ポイントシュートを皮切りに、アーロン・ヘンリーのバスケットカウント、カイル・リチャードソンの力強いダンクシュートで一時は逆転に成功した。終了間際に連続失点を許して13対19と6点を追う形になったものの、主力不在でこれだけ戦えるという可能性を示した10分間だった。
第2クォーターでも名古屋Dは諦めなかった。齋藤の連続3ポイントシュートで宇都宮にタイムアウトを取らせ、中東泰斗やヘンリーの得点でしぶとく食らいつき、30対36と6点差を保ったまま前半を折り返した。ビッグマン不在の逆境を全員の意地でカバーした前半だった。
後半、試合が動いたのは第3クォーター開始直後だった。宇都宮の比江島慎に3ポイントシュートとドライブから連続8得点を奪われ、苦しい展開を強いられた。それでもヘンリーが個人技で活路を開き、ジェイク・幸輝・ホルツが攻守両面でリバウンドに奮闘し、中東の3ポイントシュートで反撃の糸口を探り続けた。51対64と13点差で最終クォーターへ向かう展開となったが、選手たちの足は止まらなかった。第4クォーターでは粘り強いディフェンスからリズムを取り戻し、ヘンリー、中東、加藤嵩都の3ポイントシュートが次々と決まって宇都宮を追い詰めかけた。オフィシャルタイムアウト明けに再び連続失点を許して最終的に18点差での敗戦となったが、最後の最後まで戦い続けた姿はIGアリーナに集まったファンの目にしっかりと焼きついたはずだ。
ヘンリーは38分30秒の出場で18得点10リバウンド、リチャードソンが12得点10リバウンドとそれぞれダブルダブルを記録し、齋藤も12得点5アシストでチームを引っ張った。主力2名を欠く中でこれだけの数字を残した奮闘は称えられるべきものだった。チーム全体のシュート成功率が32.9パーセントにとどまったことは課題として残ったが、宇都宮のジェレットとエドワーズ2人だけに19本のリバウンドを許すという高さの不利を考えれば、選手たちが持てる力を出し切ったことは間違いない。
試合後、齋藤は最終クォーターで見せた粘り強さを全員が持ち、気持ちを切り替えて翌日の試合に臨む決意を口にした。中東はチャンピオンシップのホーム開催をまだ諦めていないからこそ勝ち切りたかった試合だったと悔しさをにじませながら、後半途中で見せたエナジーを試合の入りから出していくと翌日への強い意気込みを見せた。苦しい状況でも前を向く選手たちの姿勢が、GAME2への期待を持たせる一戦だった。
取材:Tomoyuki Nishikawa / SportsPressJP
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