2026年5月9日、Asueアリーナ大阪で大同生命SVリーグ男子チャンピオンシップ準決勝GAME1が行われ、サントリーサンバーズ大阪がウルフドッグス名古屋をストレートで下した。試合は序盤からサントリーが主導権を握る展開となったが、第2セットはウルフドッグスがリードを奪うなど拮抗した場面もあった。しかしサントリーがこの勝負どころをものにしてからは流れを渡さず、ウルフドッグスにアタックやサーブレシーブで苦しい戦いを強いたまま試合を締めくくった。
サントリーのオリビエ・キャット監督は、試合への入りが良く、選手たちがリフレッシュした状態でエネルギーを存分に発揮できたと評価した。
高橋藍は試合後の会見で、チームとして非常に良い状態で戦えた部分があったと振り返り、ここまで来れば勝つことにフォーカスするのみであり、チーム全員が自分の役割をしっかりと果たせたことが勝因だったと語った。2連勝が求められる中、今日の勝利に満足することなく明日へ気持ちを切り替えてこの後の時間を過ごしていきたいと述べ、セミファイナルの重要な一戦を勝ち切れたことへの手応えを口にした。
第2セットの展開については、昨年もセミファイナルとファイナルを経験したうえで、勝ち続けるためにはポイントをしっかり取っていくチームが次のステージへ進めるという考えを持っていたと明かした。相手にリードされたり追いつかれたりと苦しい局面が続く中で、そういった場面で確実に1点を取り切れるかどうかが重要だったと語り、自身もエースとしての自覚から、まず1点を取るという意識を特に大切にしていたと述べた。2セット目をものにしたことが3セット目にも好影響を与えたと感じたと話した。
相手のサーブやブロックディフェンスの連携については、ウルフドッグスも優れたサーバーを擁する攻撃的なチームであり、セミファイナルという舞台からさらにギアを上げる必要があると感じていたと語った。各選手が冷静に相手のローテーションやフォーメーションを読みながらサーブを打ち分けられ、チームの武器であるブロックディフェンスへの連携もしっかり機能したことがスムーズなプレーにつながったと振り返った。
自身のブロックについては、身長の面でイゴール・クリュカ選手のようなブロックはできないものの、アグレッシブに状況を見極めながら止めに行く意識でプレーしていたと述べた。後ろに小川智大選手が構えている中で、ライン方向は小川選手に委ねながら自身は相手スパイカーへのプレッシャーに徹し、その連携が自分のブロックの質にもつながっていたと感じたと明かした。クイックを警戒しながらライトへ対応するという難しい駆け引きの中でも、高さを出すことを優先しつつ後衛との関係性を常に意識していたと話した。
3セット目に向けたチーム内のやり取りについては、特別な声かけはしなかったと答えた。経験豊富なメンバーが揃い、各選手がしっかりと準備を持っていたため、3セット目の出だしから全力を出し切り、勝つためのポイントを取ることへ全員の意識が自然と向いていたと感じたと振り返り、それを肌で感じ取れていたからこそ言葉は必要なかったと語った。
大阪のホームでプレーする最後の機会になるかもしれないことに触れ、サントリー一筋でここまでやってきた中で大阪のホームを2シーズン経験し、多くのファンが会場に駆けつけてくれたことが自分にとっても非常に大きかったと語った。7000人を超える観客が集まった中で、今週末の最後の試合もファンとともにファイナルへ進むことを成し遂げたいという強い思いを持っていると述べ、その期待に応えるプレーをしていきたいと話した。
地元・京都のファンへ向けては、京都を非常に誇りに思っており、バレーボールを通じて京都をもっと多くの人に伝えていきたいという思いを持っていると語った。会場に足を運んでくれた人たちに面白く迫力のあるバレーボールを見て帰ってもらうことを大切にしていると述べ、京都出身であることへの誇りを胸に、京都を背負って戦っていきたいという言葉でメッセージを締めくくった。
一方、敗れたウルフドッグスのヴァレリオ・バルドヴィン監督は、結果以上に自分たちのパフォーマンスに落胆しており、サーブのミスやコントロール不足が悪い結果に直結したと悔やんだ。渡辺俊介や深津英臣も、相手の強力なサーバー陣への対応策としてフォーメーションを工夫したものの、コミュニケーションミスが生じてダイレクトでの失点につながったと反省を口にした。宮浦健人は自身の不調を認めつつも、代わりに入った選手が活躍したことを前向きに捉え、コート外からも同じ熱量を持って戦っていたと述べた。
写真:Katsuya Yabu / SportsPressJP
取材:Tomoyuki Nishikawa / SportsPressJP
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