5/9 神戸ストークスがプレーオフセミファイナルGAME2で横浜エクセレンスを下し、ファイナル進出を決めた。2連勝でシリーズを制した神戸は、横浜のエース・トレイ・ボイド(TB)の38得点を相手にしながらも、リバウンドと粘り強いディフェンスで上回った。
神戸の川辺泰三HCは「ボイドがボールを持てばいつ逆転されるか分からない恐怖があった」と振り返り、「30ストップのゲームをやり続けろ」と選手に指示し続けたと語った。最大の課題だったボイド対策では、外国籍選手や日本人ビッグマンをマッチアップさせるなど試行錯誤を重ね、フルコートゾーンプレスやビッグマンを前につける戦術が効果を発揮した。第2Qにジミー・セーレムを投入した理由は笹倉の疲労を考慮したため。「本人は出たがっていたが、周りから目が定まっていないと言われた」と明かした。ボイドがいる時間帯といない時間帯でオフェンスの組み立てを変え、テンポを意識的にコントロール。データ上、ボイドが40点以上取った試合で神戸が勝つのは難しく、ボールを散らさせる方針が功を奏したと分析した。
神戸の笹倉怜寿は「前日よりボイドの得点を38点に抑えられたのは良かった」と振り返った。チームの強みであるリバウンドを徹底したことが勝利の鍵になったと強調。コーチからボイドへのマッチアップを指示された際は、「経験とファウルトラブルを考えて自分に任せたのでは」と分析した。大きい選手との対峙は嫌いではなく、テイクチャージやポジションファイトを楽しむタイプだという。特にスイッチ時のファイトは「ワクワクする」と語った。「いつも通り準備して試合に臨んだ。役割が明確だったから緊張せずに入れた」と笹倉。B1昇格を決めた時の話をチームに共有し、「今までのレギュラーシーズンは関係ない。チャレンジャーとして優勝を取りにいこう」と鼓舞していたことも明かした。
アレン不在の中、3番ポジションもこなす準備は万端だった。若い選手がPGを務める場面では積極的にコミュニケーションを取り、チームを落ち着かせた。決勝に向けては「変わらず準備する。硬くならず冷静さをチームにもたらしたい」と意気込んだ。ボイド対策については「3ポイントだけは絶対に消す。ロング2やレイアップはヘルプで対応」とディフェンスに全振り。ターンオーバーが少なかった要因は「無駄なプレーをせず、いい雰囲気を作る意識」と分析した。
敗れた横浜の河合竜児HCは「ゾーンも準備していたが、愛媛戦後のオフで準備時間が足りなかった」と悔やんだ。「選手に申し訳ない。もっと手助けできる場面があった」と振り返った。ザック遼モーアは「レギュラーシーズンで1回勝っていたし、ファイナルに行けると信じていた」と残念がりつつ、「みんなが頑張った」と前を向いた。シューターとして「良いタイミングで打つしかない」との思いで臨み、神戸の強固なディフェンスの中でもチャンスを作ろうと試みたが、惜しいシュートが決まらなかった。
神戸はリバウンドと組織的なディフェンスで一枚上手のゲームプランを実行。ファイナルへ向け、準備を続ける。
取材:Tomoyuki Nishikawa / SportsPressJP
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