6月6日、埼玉パナソニックワイルドナイツが東京サントリーサンゴリアスを26-19で下し、NTTジャパンラグビー リーグワン 2025-26 プレーオフトーナメント3位を確定させた。
準決勝敗退からショートウィークで迎えた一戦。坂手淳史は「負けを消化しながら次に向かうのは難しかった。自分たちがこのゲームに対してどういう意味を持たせるか、それが重要だと伝えた」と試合前のチームへのアプローチを振り返った。ゲームに出られないメンバー、長期離脱中の選手、裏方のスタッフ——「そういう人たちのために頑張ろうというのが自分の中での大きなモチベーションだった」と坂手。金沢篤ヘッドコーチも「それぞれのモチベーションをしっかり出していこうと話した」と同じ方向性でチームを整えた。
前半はスコアレスで折り返す苦しい展開。ハーフタイムに金沢が選手に伝えたのは、「チームとして繋がりを持ってプレイすること」だった。「こういうゲームはあるということを確認した上で、自分たちの強みを出すためにその繋がりを一番強調した」。後半、途中出場で初キャップを掴んだ楢本幹志朗の活躍もあり、常に勝ち筋を引き寄せる形で逆転。坂手は「チームがゲームの中でそれを表現してくれた。本当に誇りに思う」と語った。
この試合を最後にピッチを去った東京サントリーサンゴリアスの流大と中村亮土に対し、坂手は深いリスペクトを口にした。「ワールドカップも一緒に出たし、大学時代からたくさん過ごしてきたメンバー。最後の1試合を一緒にできたのはすごく嬉しかった」。1万4000人のファンが集まったスタジアムについても「チケットが売れてからこの1週間で買ってくれた。ラグビーの応援の力はすごいと感じた」と感謝を述べた。
一方の東京サントリーサンゴリアス、サム・ケインは「セミファイナルがうまくいかなかったのは残念だったが、もう1回スペシャルな選手たちとジャージを着るチャンスに感謝してポジティブなところにフォーカスした」と振り返った。後半の連続トライで追いかける展開となり、最後まで追いついたものの届かず4位。「この結果はサントリーのスタンダードではない」とケインは悔しさを滲ませた。
小野晃征ヘッドコーチは、苦しい時間帯でもクラブスピリッツを体現した選手たちを評価しつつ、引退する流大について「ラグビーに対する熱量、自分も成長したい、周りも成長させたい、チームを勝たせたいという気持ちがすごく強い選手だった。コーチとしても学ばせてもらった」と語り、来季の優勝奪還を誓った。
Photo by Akito Mizutani / SportsPressJP
取材:Atsuhiko Nakai / SportsPressJP
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