「まさか、NBAにここまで行けて、しかもNBAの中心選手になるなんていうのはちょっと想像もしなかった」——U18日本代表のチームリーダーを務める井手口孝コーチ(福岡第一高校監督)は、中学年代から見てきた八村塁のここまでの歩みを、そう振り返った。
井手口は八村がゴンザガ大学に進学した時点ですでに驚いていたというが、その後NBAの中心選手にまで上り詰めたことは想像を超えていたという。そうした立場や経験こそが人を作っていくのであり、BLACK SAMURAI SUMMIT開催という発想は、選手時代の八村からは想像できなかったものだと語った。
久しぶりに顔を合わせた八村について、井手口は変わらない部分は変わっていないと表現しつつ、体だけでなく心の面でも背負うものの大きさが増したと感じている。かつて八村を指導した佐藤久夫氏のように苦言を呈する存在が今は少なくなっている中、それでも並大抵ではない努力を重ねてきたことを、口には出さない八村の性格も含めて評価した。
ゴンザガ大学時代のコーチ、トミー・ロイド氏の名を挙げながら、井手口はアメリカのバスケット界に立派な指導者たちがいるからこそ、世界トップに立つNBAが成り立っているのだと語った。日本のプロ選手たちにも、自分のできる範囲でバスケットへの恩返しを考えてほしいと呼びかけた。
インターハイ終了直後というタイトな日程の中でのキャンプだったが、お金では買えない貴重な経験になったという。チームリーダーとしてバランスを取りながらまとめ役を担い、Bリーグの森高大コーチと藤田弘輝コーチも、日頃接点のない高校生たちを的確に指導した。8人ずつの編成でプレータイムが長くなり、強度の高さが外角シュートの精度に影響した面もあったというが、大きな会場と多くの観客を前にする経験そのものが選手たちの糧になったと手応えを口にした。井手口たちは大会後すぐにインドへ向かい、U18アジア予選で世界選手権の出場枠を狙う。
Reported by: Tomoyuki Nishikawa / SportsPressJP
Courtesy of BLACK SAMURAI SUMMIT 2026
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