「行きたいな」ではなく「ここに行く」と決めて、毎日それに向かって行動していくことが大事——U18日本代表アシスタントコーチを務める片峯聡太(福岡大学附属大濠高校監督)は、NBA入りを初めて公言した教え子・本田蕗以への向き合い方を、そう語った。
選手の成長には、本人の強い気持ちと、周囲が与える経験やサポートの両方が欠かせないというのが片峯の基本的な考え方だ。本田が今回初めてNBAを目指すと宣言したことについても、まずは本気度を改めて確認するとしながらも、笑いを交えつつ本音を明かした。
もし本気であるならば、バスケットボールの技術はもちろん、フィジカル、そして英語の勉強まで、大人たちが取り組むべき準備はこの夏のアジア選手権後すぐにでも始めなければならないという。一方で本田自身がやるべきことは、体のコンディションを高め、コート上で必要な練習に打ち込むことに集中する点にあるとし、周囲の環境整備は大人たちの役目だと役割分担を明確にした。
八村塁が「意図が大事」だと語っていたことにも触れながら、片峯は目標を漠然と抱くのではなく、明確な到達点を決めて日々行動することの大切さを説いた。たとえ目標に届かなかったとしても、その過程は次のエネルギーや経験値になり、人生を豊かにするという。
昨年のU17ワールドカップ後、日本バスケットボール協会全体で課題が共有されたことにも触れた。日本の育成は16歳ごろから世界を経験し、18歳で世界と戦えるようになることを目指してきたが、ヨーロッパやアメリカ、カナダといった世界トップの国々では、U17の段階ですでに世界で戦う準備が完了しており、18、19歳では勝利だけを追求する段階に入っているという。この前提の違いを痛感したことが、今回のキャンプにもつながっていると片峯は語った。バスケットボールを掴み取ることで自分がどう変わり、どんな影響力を持てるようになるかを、八村自身の姿を通して選手たちに見せてもらえた機会だったと振り返った。
Reported by: Tomoyuki Nishikawa / SportsPressJP
Courtesy of BLACK SAMURAI SUMMIT 2026
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