8月22日、ノエビアスタジアム神戸で行われた2026/27 WEリーグ開幕戦。連覇を狙うINAC神戸レオネッサとサンフレッチェ広島レジーナの一戦は、序盤のミスによる失点をはね返したINAC神戸が2-1で逆転勝利し、広島から実に8戦ぶりとなる白星をあげた。
暗雲漂う立ち上がりと新守護神の奮闘
試合の主導権を握りたかったINAC神戸だが、序盤で痛恨の綻びを見せる。前半8分、神戸のビルドアップからの乱れを広島のMF小川愛が見逃さずボールを奪取。そこからパスを受けたMF中嶋淑乃が左サイドを突破し、ペナルティーエリア内へ。ゴールライン際での巧みな切り返しでDFを外すと、角度のない位置から右足を振り抜き、鮮やかにゴールを決めた。
勢いに乗る広島は前線からのプレッシングでたたみかけ、前半だけで13本のシュートを浴びせるなどINAC神戸陣内へ何度も攻勢を仕掛けた。この苦しい時間帯を支えたのが、今季新加入した、なでしこジャパンのGK田中桃子だ。失点シーンこそあったものの、その後は得意の1対1や鋭いクロス対応で好セーブを連発し追加点を許さなかった。
セカンドボールの攻防から得点し逆転
後半、INAC神戸は強く寄せてくる広島の守備陣に対し、スペースを効果的に使うパスワークへと攻撃を軌道修正。また、コーナーキックからのこぼれ球に対しても素早く反応し、セカンドボールの攻防から得点を創出した。57分にはクリアされた右コーナーキックを回収し、MF成宮唯のゴール前のクロスにDF太田美月がヘディングで合わせ同点に。
さらに72分には、右コーナーキックから相手DFに当たったボールを拾ったMF大熊環のシュートがゴールネットを揺らし逆転した。最終的にINAC神戸はこの1点を守り抜き2-1で開幕戦を勝利で飾った。試合後、INAC神戸・宮本ともみ監督は「開幕戦という難しい戦いにおいて、準備してきた内容を結果につなげられた。内容面での完成度には課題が残るものの、逆境をはね返して勝ち切れたことは勝ち点3以上の価値がある」と語った。また、「チーム全体でプレッシャーに臆せず持ち味を出して掴み取ったこの勝利は、今後の躍進に向けた大きな強みとなる」と次戦以降への期待を込めた。
Text & Photo by Katsuya Yabu / SportsPressJP
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