瀬古歩夢、堅守エクアドルを完封

「右肩上がりに、世界トップ基準に向けて力をつけてくれている」

エクアドル戦前日の9月30日、森保一監督は会見で瀬古歩夢をそう評した。このシリーズで2試合連続の先発は、瀬古ただ一人だった。


「ディフェンスの中心的な存在として、強度高く戦ってくるFWにも、高さでゴール前に迫ってくる相手にも、フィジカルで負けることなく、早い判断で未然に防いでいる。自分が局面で勝つこと、そして先を読んで味方をカバーし、相手の攻撃の芽を摘むこと。そこのレベルが非常に上がっている」


翌10月1日、日産スタジアム。瀬古は3試合連続で先発のピッチに立った。相手は南米予選18試合でわずか5失点の堅守を誇り、W杯ではドイツを破ったエクアドル。日本は90分で得点を奪えなかったが、最終ラインも最後まで崩れなかった。0-0からのPK戦を5-4で制し、決勝進出を決めた。


楽な90分ではなかった。前半は相手の強度に押され、自陣で耐える時間が続いた。瀬古自身も、試合後に前半の対応を振り返っている。


「前半ちょっと自分が20番(アングロ)に食いつきすぎて背後を取られるシーンが多々あった中で、律くんがうまいこと対応してくれたのが非常にポジティブ。後半修正できたので非常に良かった」


ミスを認め、修正して90分を終える。代表に定着しつつあるが、特別なことをしている意識はない。

「自分自身も成長できていると思うし、代表だからといってプレーを変えているわけではない。チームでしているプレーをしているだけ」


名前にかけた「セコム」という異名も広がり始めている。その安定感を問われても、答えは変わらなかった。

「変わらずやっていければいいと思う」


試合後、瀬古は「変わらずやる」という言葉を何度も繰り返したという。その視線はすでにチーム全体に向いている。


「このチームも強くなっていかないといけない。自分たちの世代がもっともっと積極的に関わって試合に出ることが日本が強くなるためだと思うので、どんどん頑張っていきたい」(同)

日本は10月5日、国立競技場での決勝でニュージーランドと対戦する。瀬古は「しっかりタイトルを取れるように頑張っていきたい」と、最終戦を見据えた。

Photo by Hiroshige Suzuki / SportsPressJP


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