【出雲駅伝】早稲田大学が4区間賞・大会新の圧勝で16年ぶりV

大学三大駅伝の開幕戦、第38回出雲全日本大学選抜駅伝競走が10月12日、島根県出雲市の6区間45.1kmで行われた。暑さ対策で26年ぶりに午前9時10分スタートとなった今大会は、早稲田大学が2時間5分55秒の大会新記録で、2010年度以来16年ぶり3度目の優勝を飾った。


早稲田は出走6人のうち4人が区間賞、2人が区間新という圧巻の内容だった。1区の吉倉ナヤブ直希(3年)は首位と16秒差の区間7位で粘り、2区のルーキー本田桜二郎(1年)が区間賞の走りで6人を抜いて首位に立った。3区では日本大学のシャドラック・キップケメイ(4年)が22分56秒の区間新で8人抜きを演じたが、早稲田の鈴木琉胤(2年)も区間記録を上回る力走で9秒差に踏みとどまった。


4区ではもう一人のルーキー新妻遼己(1年)が1km過ぎで首位を奪還し、17分10秒の区間新。続く5区の山口竣平(3年)も区間新で独走態勢を築いた。アンカーの主将・工藤慎作(4年)は日本人歴代1位タイの29分00秒で区間賞を獲得し、名探偵ポーズでフィニッシュ。「頼もしい後輩たちのおかげで、余裕を持って楽しいレースができた。本当に強い早稲田が帰ってきたのをお見せできたと思います」と笑顔を見せた。


2位は58秒差で國學院大學、3位には過去最高順位のアイビーリーグ選抜が入り、7位までが大会新記録をマークする高速レースとなった。一方、箱根王者の青山学院大学は11位に沈み、15年ぶりの2桁順位に終わった。


躍進を支えたのは、花田勝彦監督が掲げる「圧倒的な個」の育成と1年生の台頭だ。本田、新妻、そして今回は出番のなかったU20日本記録保持者の増子陽太は、かつての武井隆次、櫛部静二、花田勝彦になぞらえ「令和の早大三羽ガラス」と呼ばれる。瀬古利彦OB会長も「令和の三羽ガラスの方が上です」と太鼓判を押す。


監督として初優勝の花田監督は、全日本(11月1日)、箱根(1月2・3日)に向けて選手層の強化を課題に挙げる。16年ぶりの学生駅伝3冠へ、早稲田が最高のスタートを切った。

Photo by Yoshiharu Uehara / SportsPressJP 


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