【メットライフ生命Fリーグ2025-26】浦安、先行も追いつかれ痛恨のドロー 名古屋と2-2

メットライフ生命Fリーグ2025-26 ディビジョン1 上位リーグ 第25節。2026年2月23日(月・祝)に行われた一戦は、すでに優勝を決めた名古屋オーシャンズに対し、バルドラール浦安が先行する展開を作りながらも追いつかれ、2-2の引き分けに終わった。勝ち点3を目前で逃した浦安陣営には悔しさが色濃く滲み、茨木司朗監督や本石猛裕は守備の連動性など残された課題を冷静に語った。一方の名古屋は、優勝後というイレギュラーな状況ながら手応えのある内容と評価し、全日本選手権へ向けて視線を前へ向けた。それぞれの立場で、この引き分けが持つ意味はまったく異なる濃密な40分間となった。

ファイナルシーズンで5勝するという目標を掲げていた浦安・茨木司朗監督は、勝ち点を落とした悔しさを率直に口にした。相手へのリスペクトを持って戦えたと試合の価値を認めつつも、勝ちきれなかった要因を「経験や力の差」と真摯に受け止めていた。キャプテンの本石猛裕も「本当に悔しいの一言」と心情を吐露し、強豪との細かい差を埋めていかなければ優勝はないと冷静に分析した。一方で、先行して主導権を握る展開を作れたことには確かな成長と手応えを感じている様子もうかがえた。

本石は両チームの象徴的なゴールシーンにも言及した。後半36分に浦安が奪った2点目は、ピヴォの優位性を活かした流れるような連携から生まれた。ディフェンスが寄せてきた隙を突き、レアンドロが相手を見てラインに入り、ピヴォが落としてカウンターへ繋げた一連の動きを「本当にお手本のような攻撃」とした。


対照的に、後半23分の清水和也による失点については、チーム全体の守備意識に警鐘を鳴らした。清水の反転シュートは事前に最大の脅威と認識していたが、逆サイドへ追い込むといった共通理解が試合中に徹底できていなかったと指摘。"わずかな意識の甘さを突いてくるのが王者の強さ"であり、失点を個人の責任にとどめず、周囲のサポートを含めた「全員で奪う」守備の連動性向上を自戒を込めて課題に挙げた。


対する名古屋オーシャンズの会見は、前向きな収穫を強調する内容となった。木暮賢一郎監督はメンバー変更を含むイレギュラーな状況下でも全員が良いパフォーマンスを見せたと評価し、内容的には勝ちに近い引き分けだったと非常にポジティブに捉えていた。

吉川智貴も、優勝直後というモチベーション維持が難しい状況のなかで決してひどい試合ではなかったと振り返り、来週のリーグ戦や全日本選手権へ向けた良い準備になったと前向きな姿勢を示した。また、自身にとって最後となるオーシャンアリーナでのプレーを「幸せなことだと噛み締めながら楽しみたい」と語った。


取材:Tomoyuki Nishikawa / SportsPressJP