「残り3秒『仲間を信じてわざと強く打った』A東京ザックの執念」

アルバルク東京と島根スサノオマジックの連戦は、両日とも強度の高いディフェンスがぶつかり合うタフな試合展開となった。4月11日のGAME1を65対52で制したアルバルク東京は、続く4月12日のGAME2でも最後まで1ポゼッションを争う接戦を70対68で勝ち切った。


試合後の会見で、島根スサノオマジックのペータル・ボジッチHCは、アルバルク東京との対戦が歴史的にもロースコアの展開になることをあらかじめ予測していたと述べた。選手たちが高い強度を保ち、フィジカルな戦いの中で団結力や勝利への執念を見せたことへの満足感を示しつつも、最終的な勝利という結果につながらなかった悔しさを滲ませた。


アルバルク東京のデイニアス・アドマイティスHCは、島根が非常にフィジカルでディフェンスのインテンシティが高いチームだったと相手を評した。試合を通じてローテーションを多く使い、第4クォーターまで選手のエネルギーを保てたことが勝因の一つだったと振り返った。一方で、第2クォーターにおけるオーバーヘルプなどのディフェンスのミスやターンオーバーの多さ、終盤のフリースロー確率については今後の課題として指摘した。また、今シーズン限りでの現役引退が発表されたばかりの菊地祥平選手について、チームに与えるプラスの影響とリーダーシップに対し、最大限のリスペクトを表した。


キャプテンのザック・バランスキーは、コミュニケーションミスや相手のプレッシャーによるターンオーバーがありながらも接戦を勝ち切れたことの意義を語った。ようやく全員が揃ってアルバルクのバスケットボールができる状態に戻ったとし、チャンピオンシップに向けてさらにチームの完成度を高めていく自信を覗かせた。長年苦楽を共にしてきた菊地選手については、チームを第一に考えるプレースタイルから多くを学んだと語り、「最高の景色を見せて引退させたい」という強い決意を口にした。また、試合残り3秒での最後のフリースローについては、リバウンドの優位性を信じて意図的に強く打って外したと明かした。

14得点を挙げてチームを牽引したマーカス・フォスターは、得点が停滞している時間帯にこそ自分が積極的にリングへアタックし、オフェンスのリズムを作ろうと意識していたと語った。フリースローを外した場面でも自らオフェンスリバウンドに飛び込むなど勝利への執念を見せたフォスターは、菊地選手からの日々のコミュニケーションや励ましが自身の自信につながっていたと感謝の意を口にした。

取材:AtsuhikoNakai/SportsPressJP