森保監督「センチメンタルになることはない」国内最終戦、満員の国立で「幸せを感じて臨みたい」

キリンカップサッカー2026の決勝、ニュージーランド戦を翌日に控えた10月4日、日本代表の森保一監督が前日会見に臨んだ。チケットは完売。国内最終戦は、満員の国立競技場で行われる。


国内最後の一戦に特別な思いはあるか。そう問われた森保監督は「私の性格を分かっていただいてありがとうございます」と笑みを浮かべ、「センチメンタルになることはないかなと思います」と答えた。いつも通り、目の前の一戦に勝利を目指して全力を尽くす。それだけだという。


今回の4連戦は、1戦目から3戦目までメンバーを入れ替え、招集した全選手をピッチに立たせることを掲げてきた。ウルグアイ戦では前田大然を最前線に置き、ボールを奪いに行く守備の基準を示させた。経験の浅い選手たちにも、その強度を2戦目、3戦目とつないでもらうための起用だった。


決勝については「大幅なメンバー変更はないかな」としたうえで、FWの起用を問われると「メンバー発表で見ておいてもらえれば。カップ戦で勝ちにいきます」と言い切った。エクアドル戦で体感した「W杯基準とも言えるインテンシティ」の中で、相手がどこであっても攻撃も守備も主体的に仕掛けていく。それが決勝で挑むテーマだ。


警戒するのは、過去の対戦で日本から計3得点を挙げているFWクリス・ウッドだ。森保監督は東京五輪でオーバーエイジとして出場した彼と対戦し、「非常に手を焼いた」と振り返る。ウッドを起点に戦術が組み立てられ、彼をおとりにして他の選手を生かす形もあると分析した。「時を経て、選手たちも力をつけている。力試しという意味でもアグレッシブに挑み、彼を抑えて勝ち、成長を感じてほしい」


会見では、日本サッカー全体を見渡す言葉も続いた。前日、大岩剛監督率いるU-21日本代表がアジア大会決勝で韓国に敗れた。2つ下の年代で、オーバーエイジを使わずに臨む編成について、森保監督は「未来を見据えて戦うという意味で、非常にいい考え」と支持。自らが率いたインドネシア大会と比べ、ボール保持率がほぼ五分だった内容に触れ、「育成全体の底上げがあり、大岩監督のチームづくりはプロセスの部分でしっかり発揮されている」とねぎらった。


一時チームを離れてルヴァンカップに出場し、再合流した望月ヘンリー海輝についても説明した。代表ウィークとJリーグの日程が重なる中での異例の対応に、「JFAとJリーグが日本サッカーの未来のために協力し合っていることを、皆さんに感じてもらう機会になれば」と意図を語った。


センチメンタルにはならない。それでも、明日の国立に思い描く光景は語った。

「国立競技場が青で染まり、ピッチとスタンドが一体になって、みんなで国歌を歌い、日本人の心を感じて一つのことに挑む。私自身は幸せを感じて、試合に臨みたいと思います」

Photo (Oct 1, vs Ecuador) by Hiroshige Suzuki / SportsPressJP